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人生×中林あきお氏


作家でありフリーライターである中林あきお氏。

徒歩で日本一周。そして、今回は電気自動車で西日本縦断の旅に出た。そして、旅の途中に彼と出会い、大切な事に気づかせて頂きました。

木村:歩いて日本一周、そして今度は電気自動車で日本を旅している訳ですが、なぜ旅するのですか?

中林:日本の人々の優しさを伝え、日本を元気にしたい。旅をしていると多くの人の優しさに助けられることが多い。そんな日本の優しさを発信したいので す。その発信で多くの人が日本の優しさに気づいて欲しい。

木村:なるほど。しかし、一方で日本は古き良き心を忘れていっているような気がします。いわゆる枝葉末節な知識のみに走りすぎて、思いやる心が薄れていっているように思えるのですが、どう思いますか?

中林:表面上はそう思われても、中身は今も昔も変わらないと思います。いざ、助けが必要な事が起これば、多くの人が助けてくれる。大切なことはきちんと受け継がれていると思う。

木村:なかなか気づくことは難しいですよね。旅に出ないと気づく機会が少ないと思える。旅は孤独だからこそ、外とのつながりを日常生活以上に求めようとする。だからこそ、気づくことが出来るのではないかと思います。

中林:そうですね。でも、旅というのはいつでも出来ると思う。旅の途中で私があなたと話す。それは、私があなたと話す中で自己と向き合うこと。だから、旅は家にいる時でも、散歩をしている時でも旅は出来きる。要は心がけ次第ではないかと思うね。

木村:今の話で私が日常のチャンスを見逃している気がしました。と言うのも、大きい夢ばかり描いてしまい、その間のスッテプは無視している気がするのです。この間まで、休学して世界に旅に出るかなんて考えていました。

中林:次のイニングの球は打てない。打てるのは今のイニングだよね。今の球を打てないで、次の球なんか打てないよ。そして、今やっていることに無駄なことなんて一つもない。後、休学して旅に出ることが良い事であるとは限らない。私が若い時は今のあなた達ほど選択肢が多くあった訳ではない。たくさんの自由から自由を取るより、限られた自由から自分の自由を掴み取る方が良いと思うけどね。

木村:なるほど。でも、多くの人はお金や仕事、家庭など多くのしがらみで、やりたいと思っていることを行動に移せない人が多いと思います。私も含めてですが。

中林:それは、自分の中の一番大切なことを見つけていないからだと思う。自分にとって何が大切か考える。そして、その時思った事をその時の行動に移すこと。それが大切なことだと思う。

木村:ありがとうございました。

私は自分を成長させるためには何か特別なことをしなければいけないと考えていた。でも、今、自分がしなくてはいけないことは今やれない事に拘るのではなく、今やれる事に一生懸命になること。そして、有事の時に人の役に立てるように自分を伸ばすことだと気付かされた。本当に有難うございました。

聞き手=木村圭孝

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中林あきお氏:旅作家でありフリーライター。延べ二年の月日を費やし、徒歩による日本一周企画を遂行。そして、徒歩による日本一周記を上下巻編成で出版。現在は電気自動車で西日本を縦断中。

Works:『泣き虫男、歩いて日本一周してきます』                            

 『泣き虫男、歩いて日本一周してきます~9,024km、416日の旅日記~旅情編』


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