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trip イタリア・フィレンツェ


≪Trip-Firenze≫

大学3年の夏休み。友人と二人でフランス・イタリアを10日間かけて旅をしました。パリ・モンサンミッシェル・フィレンツェ・ローマ・ピサ・ヴェネツィアをまわりましたが、最も印象的だったのはイタリアのフィレンツェです。フィレンツェの小さな空港に降りたった時、もともとフィレンツェが大好きでずっと行きたいと思っていたので、今まで満たされなかった部分が初めて満たされた気分になりました。フィレンツェにはサンタ・マリア・デル・フィオーレやポンテ・ヴェッキオ、ウフィツィ美術館など有名な歴史のある建物がたくさんあり、どれを見ても興奮してしまいますが、最も体に染み込んだものは、その場の空気でした。石畳の細い路地。赤い瓦屋根と黄土色に塗られた土壁。細い路地を歩いていると突然現れる大きな広場。そしてそこにいるたくさんの人が生き生きとしていました。香水の匂いが漂うその空気が全ての建物を包み込み、同時にその場にいる私たちも包み込んでくれるような気分になりました。また、たった3日間の短いフィレンツェ滞在でしたが、それが日常生活として自分の当たり前になることがとても幸せでした。大きな鐘楼の鳴らす音を聞きながら、朝日に照らされたサンタマリアデルフィオーレを見たとき、日本に帰らなければならないことを忘れさせてくれました。日本に帰り満員電車の山手線に乗った時の衝撃は忘れられません。イタリアもフランスも、日本の便利さと比べると程遠いものがありますが、その便利さよりももっと大切なことがあると強く感じました。必ずもう一度訪れたい場所です。

文=香野あゆみ

文章:穴井健一


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